● ぶつき米とは ●
玄米と白米の間にはぬかや胚芽があります。
よく「玄米は固い」、「食べにくい」と言いますが、これらを取り除き、
食べやすく美味しい白米にする作業を「精米」と言います。
ですが、この取り除かれてしまう部分にこそ、ビタミンB1・E、食物繊維、カルシウムといった
栄養分が豊富に含まれているのです。
そこで、部分的にこれらを取り除くようになりました。そうして精米されたお米を「ぶつき米」と言います。
たとえば、7割取り除いたお米は「7分づき」、3割取り除いたお米は「3分づき」になり、
数字が小さいほど玄米に、大きくなるほど白米に近くなります。
3分づき…ぬかは約30%取り除かれ、胚芽は残ります。
ほぼ玄米に近い状態ですが、玄米より柔らかいです。
5分づき…ぬか層は約50%取り除かれ、胚芽はほぼ残ります。
栄養価的には玄米と白米のちょうど中間です。
7分づき…ぬか層は約70%取り除かれ、胚芽が一部残ります。
お米に白さがあり、食感や味は白米とあまり変わりません。
● ぶつき米の炊き方 ●最近の炊飯器には様々な機能が加わっており、「ぶつき米モード」を備えてあるものも多いです。
その場合は、それぞれの炊飯器の特性に合った給水時間やモードで炊くことをおすすめします。
ぶつき米モードのない場合
3分づき米…「玄米モード」があればそちらで炊飯してみてください。
「玄米モード」やIH機能がない炊飯器は、給水時間5時間、水加減は白米の1割増しで炊飯してみてください。
5分づき米…「白米モード」で炊飯してみてください。
IH機能がない炊飯器は、給水時間3時間、水加減は白米の1割増しで炊飯してみてください。
7分づき米…「白米モード」で炊飯してみてください。
IH機能がない炊飯器は、給水時間2時間、白米と同じ水加減で炊飯してみてください。
炊飯器も多種多様なので一概には言えないのですが、大体のIH炊飯器は5分づき以上は通常の「白米モード」で炊けるようです。
また、圧力IH以上の高級炊飯器になると、3分づきから「白米モード」でも炊けるという話も聞きます。
ですが、前述の通り、食感や味には好みがありますので、何度か炊いてることをぜひおすすめします。
また、「玄米モードだと時間も電気代もかかるのよね」という声も耳にします。
その場合は、給水時間を長めにとり、白米モードで炊飯してみてください
(たとえば、朝出かける前に米をとぎ、夕方帰宅してからスイッチをオンにするなど……)。
その場合、特に夏場は雑菌が発生することも考えられるので、冷蔵庫で保存されることをおすすめします。
もうひとつの注意点としては、ぶつき米はぬか成分が残っていますので、常温に放置しておくと
ぬか独特のにおいが発生してしまうことがあります。
あまり長い時間炊飯器で保温せず、なるべる早めに小分けにし、すぐに食べない分は
冷蔵庫や冷凍庫で保存するようにしてください。
つき具合のメリットと、お客様の体質やお好み、生活スタイルに合わせて、
食べやすく栄養豊かな「ぶつき米」をぜひお召し上がりください。